2023/05/12
メンタルヘルスと運動【前編】
おはようございます、こころのホームクリニック世田谷院長の高野です。
最近は、朝晩の気温差が大きく、気候が落ち着かないですね。
でも、暑すぎない今の季節は、運動をするのにもってこいの良い時期です。
とはいえ、運動となると、どうしてもおっくうになってしまいがち。
お休みの日は、ついゴロゴロと過ごしてしまう、なんて方も多いかもしれませんね。
ところで、運動はからだに良いのはもちろんですが、メンタルヘルスにもとても良い影響があることをご存知ですか?
今回は、メンタルヘルスと運動の関係についてご紹介したいと思います。
✔ふだんの運動習慣がうつ病を予防する?
運動とメンタルヘルスの関係については以前から密接な関係があることが報告されていて、運動習慣がない人は気分の落ち込みなどの抑うつ症状があったり、社会生活に影響があったりすることが示唆されていました。
この研究の興味深いところは、ふだん運動習慣がない人に対して4週間ウォーキングをしてもらったところ、これらの症状が改善することが示されています。
昨年2022年には、多くの研究結果をさらに分析した研究結果が報告され、やはり運動はメンタルヘルスに良い影響があるということが示されています。
グラフの横軸は運動の量で右にいくほどたくさんの運動をする場合で、グラフの縦軸はうつになる危険性を表していて、下にいくほど危険性が下がることを意味しています。
この研究結果からは、ある程度の運動を続けてやっていることは、うつになってしまうリスクを大幅に減少できる可能性が示されています。
さらに、グラフの左側の部分ではうつになるリスクの減り方が大きいですよね。
つまり、そこまでしっかり運動ができていなかったとしても、少しでも運動することはリスクを下げることがわかります。
運動が体にいいだけではなく、こころにも良い影響があることをご理解いただけたでしょうか。
後編では、もう少し詳しく、どのぐらいの運動が良いのか、また、どんな運動が良いのか、などご紹介したいと思います。
お楽しみに!