訪問看護の特徴
”自分らしく”を支える ~あなたの1歩を共に~
こころのホームクリニック世田谷 ナースステーション
こころのホームクリニック世田谷 ナースステーション
- リカバリー支援
“リカバリー”(個々人が希望する生き方・ すごし方を達成すること)を目指し、ご本人・ご家族の価値観に合わせてた支援を行います。
- 主治医・関係機関と連携
主治医やご家族、関係機関の方々と密に連絡を取り合い、
共通の目標を持ち、ご本人のリカバリーを支援していきます。
- 柔軟な体制での支援
24時間対応をしております。
また、支援の内容に合わせて、長時間・複数人体制を取ることも可能です。
訪問看護の内容
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ご本人のリカバリーを共に考え、実現していく支援を実施しています。
- ・目標を立て、具体策を考え、達成をめざします
- ・体調やお薬の確認
- ・外出の練習
- ・作業療法(革細工や編み物、ぬり絵など)
- ・リハビリテーション
- ・ご家族や支援機関との連絡・調整
- ・SST(ソーシャルスキルトレーニング)やナラティブセラピーなどの心理支援
- ・認知行動療法
- ・書類の手続きなどの支援
- ・点滴や褥瘡などの医療的な支援
具体的な支援内容
- 疑い深くなってしまい、訪問に消極的な方への支援
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記憶力が低下することで、身の回りのことがあやふやになり、自信をなくして不安を抱えている方が多くいらっしゃいます。
また、認知症の行動心理症状により、幻覚や妄想が出現していることもあります。
訪問看護では顔写真入りの名簿を渡したり、雑談を交えながら血圧測定などの健康チェックや足浴などの心地よい身体ケアを定期的に行い、まず私達が安心できる存在ということを認識してもらい関係性を構築することを目指します。そして、便秘や身体の痛みなどの不快な症状がないか確認するなど行動心理症状についての評価やケアを行っています。
- 怒って落ち着かない方への支援
- 認知症になることで、今までのようには出来ないことが出現し、混乱したり、悔しい気持ちでいらっしゃるのかもしれません。怒りはなんの理由もなく出現するのではなく、ミスを指摘されたり、注意を受けることで『自分はきちんとしているのに』との思いから相手と衝突してしまう場合もあります。ご家族も対応に苦慮され、疲弊してご本人との関係がさらに悪化してしまうことも少なくありません。訪問看護では、ご本人のケアだけではなく、ご家族のお気持ちのケアを行い、認知症についての理解を深め、お一人おひとりに合った声掛けの工夫や静かで穏やかな環境づくりなどを一緒に考えることなども行いながら、安心して在宅生活がおくれるように支援していきます。
- コミュニケーションが困難で、自宅に引きこもりがちな方への支援
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統合失調症の場合、妄想により自宅に閉じこもったり、言動がまとまらなくなったり、あるいは幻聴などの体験が強くて、家族とのコミュニケーションをとることが困難となることがあります。入院して治療が行われ、病状が落ち着いてきても、自宅に帰った後のことをご心配になるご家族もいらっしゃるかもしれません。
精神科訪問看護では、退院支援の一環として入院先で病院のスタッフの方々と一緒に、地域での生活に向けて面談も行います。退院後には服薬が継続できるように支援をしたり、心身の調子を見守ったりしながら症状の増悪を防いでいます。症状への対応だけではなく、ご本人がやりたいことに着目し、興味ある職種でのアルバイトを目指したり、就学の支援を行うなどの生活面への支援も行います。例えば、就職面接の練習や相手への要望の伝え方なども練習します。ご家族の不安についてもアドバイスをしたり、一緒に話し合う機会をもつなどのサポートを行います。
- 精神疾患のため内科疾患の治療が中断している場合
- 統合失調症や認知症などを抱えている方は、しばしば糖尿病や高血圧などの内科疾患を持つ方もいますが、しっかりと受診できていないことも少なくありません。精神科・心療内科の治療にあわせ、必要な生活習慣病の治療も継続できるよう、訪問看護では内科、精神科の主治医と連携・相談を行い、心身の健康増進を目指します。
- 不安があり、外出できない方への支援
- 引きこもり生活を余儀なくされている方々のなかには、パニック障害の方もいらっしゃいます。外出できない状況が長引くと、たとえ薬物療法でパニック発作が起きづらくなっても、なかなか生活を変えるための一歩を踏み出せなくなる方も少なくありません。そのような場合には、いきなり外出訓練を始めるのではなく、訪問スタッフと一緒に今後の目標を決めたり、不安階層表を作成したりします。まずはご本人にとって難易度が低いところから外出の練習が行えるように一緒に計画を立てます。はじめのうちはスタッフ同伴で外出訓練を実施して、その都度、振り返りを行います。次第に外出に慣れてくると、出先で待ち合わせをしたり、一緒に外食ができるようになったりして、徐々に活動範囲が拡大していきます。成功体験を得て、予期不安が軽減できるように支援を行います。