2023/04/28
感情の意味と感情のコントロール【マインドフルネス】【認知行動療法】
ご参考になれば幸いです。
✔️感情とは
理性的な人になりたい!
怒りたくない!
不安で毎日心配ばかり。
私達の生活の中で、「感情」が自分自身や周りの人を困らせていることはありませんか。
それは、実際には「性格の問題」ではなく、「感情の問題」ということも少なくありません。
そもそも、なぜ私達には感情が存在し、それによって行動してしまうのでしょうか。
実は、感情は自分を守るためにメッセージを伝える役割をしているからです。
✔️感情の役割
感情には大切な意味があります。
まずは「悲しみ」と「怒り」。
「悲しい」と「怒り」の意味は似ていると考えられます。
大切なモノが失われたときには「悲しい」感情が起こり、大切なモノが侵害されそうなときは「怒り」の感情が起こります。
その感情が伝えるメッセージは「悲しい」ときは「休んで(、そうすると元気になるよ)」と教えていますし、「怒り」は「侵害を押し返せ(、そうすると守れるよ)」と教えてくれているのです。
実際に悲しんでいるときや、怒っているときには、自分にとって何が大切なモノ(あるいはコトやヒトなど)なのか、考えてみる良いきっかけになります。
次は「不安」と「恐怖」。
「不安」と「恐怖」の意味も似ています。
危険だと思うことが予測される時に「不安」が起こり、危険な最中のときには「恐怖」を感じます。
「不安」の教えてくれるメッセージは「確認して、備えて!」というメッセージであり、「恐怖」は「逃げて!」というメッセージです。
これらをまとめてみると、以下のようになります。
感情 原因 メッセージ
悲しみ 大切なモノが失われた 休んで!
怒り 大切なモノが侵害される 押し返せ!
不安 危険が予測される 備えて!
恐怖 危険な最中 逃げて!
さて、感情には「楽しい」「嬉しい」といった、ポジティブな感情もありますよね。
こういった感情のときには、「(このまま)続けて!」というメッセージであり、そこに留まるように、感情が教えてくれているのです。
また、ポジティブな感情を感じている時には、安心やリラクックスを感じますし、やる気も出てきます。
ネガティブな感情は私達に大事なメッセージを発していますので、そのメッセージに耳を傾けてみましょう。
逆に、ネガティブな感情に蓋をし続けているとポジティブな感情(喜び、楽しみ)まで、感じづらくなってしまいます。
✔️まとめ
私達が日々感じる感情には、それぞれ大切な意味があり、感情をそのまま受け止めることは大切です。
心のスキルのひとつであるマインドフルネスでは「〇〇と感じているんだな。それは自然な感情。」こんな風に受け止めていきます。
一方で、私たちは、過去の経験から感情を過度に感じすぎてしまうことがあります。
そういう場合には、認知再構成法という別の心のスキルを使うことができます。
ご自身では対応が難しいと感じる時は、お気軽にカウンセラーまでご相談ください。
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