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2023/03/10

子供の話の上手な聞き方【聞き上手】【子供の話】



このブログでは、育児中の公認心理師から皆さんのお役に立てることをお伝えしています。

子育て関連のご相談も多い当カウンセリンですが、今回は、「子供の話の上手な聞き方」についてです。
ぜひ、最後までご覧ください!


✔️子どもの話を聞く

子育て中の皆さんは、子供の話を”上手に”聞けていますか?

楽しい話だけなら良いですが、学校であった嫌な出来事についての不満などを訴えてくることもよくありますよね。

子供たちが何かネガティブなことを話すとき、私たちが親として違う別の気持ちや考えを伝えることで、子供たちの気持ちを変えようとしてしまっていることはありませんか?





例えば
こども「ママ、聞いて〜。今日さぁ、〇〇君がわざとぶつかってきて、ほんとに頭にきた」
ママ「たまたま、当たっただけなんじゃないの?そんなことでいちいち怒らないほうが良いわよ」

私自身は、ついついこんな風に言ってしまいがちです。
しかし、このように話すと、子供は気持ちが分かってもらえなかった、否定されたと感じてしまう場合があります。

では、”上手”に話を聞くにはどうしたら良いでしょうか?
カウンセリングの要素を加えていくとこんな風になります。





●共感
まずは子供の気持ちに共感するようにしてみましょう。

「大丈夫だった?急にぶつかってきたら、頭にくるよね」

そんなふうに言ってもらえたら、ぐっと怒りの気持ちが落ち着くかもしれません。


●具体化する
「急にぶつかったってどんな感じだったの?」
「頭にきた感じは、0が全く感じてない時で、最高の怒りが10だったら、どのくらい?」
「どうして、〇〇君がぶつかったのかな」

最初は怒っていて、「わかんないよ」と言うかもしれませんが、子供にその時の状況をよく思い出して、イメージして、気持ちを考えることを促していきます。
「場所は?他に誰かいた?休み時間?」などと、繰り返していくことで子供も具体的に話す要領をつかんでくるものです。

● I(私)メッセージで話すように促す
嫌なことがあった場合、他人を責める言葉が出てくる場合が多いです。
「〇〇君のせいで、、、。△△先生が、、」
I(アイ)メッセージといって、”私を主語にした言い方”を話すように促すといいでしょう。
「私はどう思ったのか、どうしたのか、どうして欲しかったのか」
そうすることで、次の「自分の考え」に気づくことができますし、その嫌なことの’本質’が分かってくることもあります。


●自分の考えに気づく
考えと感情は相互作用しています。
また、同じ出来事でも、今までの経験や性格からいろいろな「考え」が生じます。
「その時にどんなこと思った?」と聞いて、自身の考えを引き出しましょう。


●別の考えを尋ねる
「もし、’るんるん’の気分の時に、そのことが起こったら、どんな風に思った?」
「他の人ならどうしてただろう?」
「〇〇って思ったって言っていたけど、そうじゃない可能性ってあるかな?」

すぐに答えが返ってこなくても、考えている時間、少し待って聞いてあげることが必要です。

忙しい育児中、なかなか聞いてあげれないし、待てない時かも多いのですが、子どもが考えて話すことが大切です。
きっと、黙っている間に子供の頭の中は、いろんな考えが出ていて、脳細胞が活発に活動していることでしょう(笑)。
考えを話し始めるまで、じっくりと待つこと、「考える時間」を少し意識してみるといいかもしれません。

✔️まとめ

別の考えは、ママが教えるのではなく、自分でそう気づけるといいですよね。

自分で気付くことで、押し付けられた意見ではなく、自分の見つけた考えになり、その事を心から受け入れやすくなります。

上記の様に、気持ちに寄り添いながら、具体的な出来事や別の視点を聞いてみましょう。
子供たちに質問をする事で、別の考えに気づく手伝いをする事ができます。


子供のモヤモヤした気持ちは、大好きなお父さん、お母さんが、十分に気持ちに寄り添いながら話を聞く事で、解決する場合がほとんどです。
具体的な助けが必要な場合を見極めながら、子供の力を信じて、寄り添っていきたいと私自身願っています。


ご自身では対応が難しいと感じる時は、お気軽にカウンセラーまでご相談ください。
こころのホームクリニック世田谷の「お母さんのためのカウンセリング」では、”お母さん”の皆様のご相談をお待ちしております。

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